備前焼は、岡山県の備前エリア(備前市周辺)で作られている焼き物です。
松の割木を10~14昼夜焚き続け、およそ摂氏1200度で焼き締めます。
この時の炎や灰のあたり方によって生じる様々な模様や色合いが特徴です。
この世に2つと同じものがない偶発的なおもしろさと、釉薬(ゆうやく)を使用しない素朴な自然美が魅力です。
花入れは花が長持ちする、酒器は酒がうまくなる、などと言われ、日常生活の様々なシーンでご利用いただけます。
お手入れについて
使い始め
ぬるま湯につけ、軽く洗ってからお使いください。
盛り付け前
お料理でご利用の時は、油等がシミになるのを防ぐため、10分ほど水に浸してからお使いください。水を含むと色が冴え、見た目も鮮やかになります。
使用後
早めにぬるま湯に浸し洗ってください。一般の食器用洗剤もご利用になれます。
電子レンジ
すぐに割れることはないと思いますが、おすすめしません。
収納
備前焼は浸水性があります。よく乾燥させてからおしまいください。
備前焼の歴史
備前焼は日本古来の六古窯の1つです。
須恵器の流れを汲み進歩発達したもので、一千年の間、無彩焼締めの伝統を守り続けています。
上薬を用いず、良質の陶土をじっくり焼き締めることによって、土と炎の織りなす景色が生まれます。
その自然美は時代の風潮や流行を超越して、多くの人々に愛されてまいりました。
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